三共グラフィックでは、以前よりバリアフリー印刷への取り組みを行ってきました。 その一例として視覚障害者向けの点字印刷については10年以上関わり、実績を積み重ねてまいりました。
今回は、社会福祉法人日本点字図書館様のご協力の下、 ワンブック・プレゼント運動、点字名刺のご紹介をさせていただきます。
「視覚障害者に1冊の本をプレゼントしてください」という呼びかけで、主とし て 一般企業様にお願いしています。経費を寄付していただいた企業様のアピール文を入れたシール を図書に貼付または録音するなどして感謝の意を表します。
ボランティアの皆様が点訳・録音してくださるのですが、図書を校正し、貸し出しできる形にするま でにかなりの時間と経費がかかります。 点字、録音図書いずれにするかはご希望によりますが、ご寄付いただく金額は1タイトル10万円です 。
点字名刺のご紹介
すでに印刷してある名刺に、点字印刷を施すというサービスです。 点字版の制作から、点字印刷まで100枚で3500円となります。 名刺に点字印刷を施すことで、企業のイメージアップにもつながります。
社会福祉法人日本点字図書館
http://www.nittento.or.jp/
点字印刷作業の流れ
点字印刷といっても、大きく分けて3種類の方法で行われています。亜鉛版を使用したエンボス印刷方式・シルクスクリーン印刷による発砲印刷方式・合成樹脂を使用したサーモフォーム印刷方式です。ここでは亜鉛版を使用したエンボス印刷方式の作業の流れをご紹介します。
1. 墨字(一般の本)の内容を点字データに、します。
主に文字情報をそのまま点字に訳します。表は形式化された加工方法や説明によって表し、図は点や立体コピーなどで作成したり説明で補います。
・原本の文字情報を読み込みます。
・テキスト形式のファイルを作成します。
・点訳ソフトで点字データに変換します。
・点字編集ソフトでレイアウトを調整します。
2. 校正が終わって修正された点字データを点字自動製版機で亜鉛板に製版します。
・縦に2つ折りしたB5版の亜鉛板をセットします。
・表面が製版されたら板を裏返して製版します。
・校正を行った後、本印刷に回します。
3. 製版された亜鉛板を使って印刷します。
4. 表・裏の亜鉛板の間に点字用紙を挟んで点字印刷機に通します。
5. ローラーの圧力によって、版に書かれた点字が紙に印刷されます。
ここまで、1ページずつ、1枚1枚手作業による作業が続きます。多くのボランティアの方々のご支援で支えられています。



